デング熱 日本人22人が感染 対策として代々木公園の蚊を駆除
公開日:
:
最終更新日:2014/09/20
社会
photo credit: dr_relling via photopin cc
先週、国内で70年ぶりにデング熱の感染患者が確認され、連日デング熱に関する報道が相次いでいます。
昨日、新たに19人のデング熱に感染している患者が確認されました。
デング熱 新たに19人の感染確認 NHKニュース
都道府県別の感染患者の内訳は以下の通りになっています
- 東京都・・・14人
- 埼玉県・・・3人
- 神奈川県・・・2人
- 千葉県・・・1人
- 茨城県・・・1人
- 新潟県・・・1人
デング熱とは
デング熱は、デングウイルスを保有している蚊に刺されることで発症します。
症状は、
- 発熱
- 頭痛
- 筋肉痛
- 関節痛
- 発疹
などがあります。
ただ、発熱にしても、重症となる可能性は低く、適切な治療・経過観察を行えば、重症になることはまれです。
デング熱の感染経路
今回日本で70年ぶりに感染が確認されたデング熱ですが、感染経路は代々木公園が疑われています。
なんらかの原因により、代々木公園にいる蚊がデングウイルスを保有し、代々木公園を訪れていた人が蚊にさされることでデング熱を発症したと考えられています。
代々木公園にいる蚊がなぜデングウイルスを保有したのかは現在の所明らかにはされていません。
デング熱への対策
現在、感染患者がいずれも代々木公園付近に滞在していた事が確認されている事から、感染が疑われている場所は代々木公園です。
そのため、東京都は2014年8月28日夜から2014年8月29日午前中にかけて、代々木公園を立ち入り禁止にして、薬剤を散布する事で蚊の駆除を行いました。
代々木公園“立ち入り禁止”解除 NHKニュース
デングウイルスを保持している蚊は死滅している可能性が高いため、代々木公園にいる蚊によるこれ以上の感染拡大の可能性は小さいようです。
しかし、出来るだけ肌の露出を控える、蚊取り線香を使用する、虫除けスプレーを使用する、蚊の多そうな場所への外出を控えるなどの、個人単位で出来る対策もあります。
デング熱の2014年海外発生状況
デング熱は、毎年5000万人から1億人が感染していると言われています。
2014年の3月には、南太平洋のフィジーでデング熱が大流行した。
南太平洋フィジーで、熱帯伝染病「デング熱」の感染が拡大している。「感染者は1万人を突破、既に11人が亡くなった」と警告するフィジーのシャルマ保健相の発言をオーストラリアのABC放送が12日伝えた。
フィジーの人口が85万人だということを考えると、全人口の1%から2%が感染している計算になります。
日本で感染率1%〜2%、全人口を1億人と仮定すると、100万人から200万人という計算になります。
いかに大流行したか、ということが分かると思います。
時事ドットコム:フィジーでデング熱流行=感染1万人超、死者11人
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